朝日のぼるのひとりごと

快適な住まいの条件 その4−ベッドを捨てた話−

前回は部屋ごとの畳数(広さ)について書いたが、
部屋を小さく造っても広々と使える要領をお話ししよう。

ひとつは部屋を専用(寝室、応接室、食堂、居間など)
としてでなく多目的に使えるようにする事だと思う。

昔ほど多目的でなくとも、どこか一室で良いから
ある時は寝室、ある時は客室ある時は食事室へと
対応できればそれだけでも部屋数が減り建坪が少なくてすむ。

収納を工夫して部屋の中に物を置く方法
(6畳なら6畳の中に置くことを皆さんは当たり前だと思っているだろうが)
をやめ、4.5畳なら4.5畳の畳の内側には物を置かない様に収納部をしつらえる。
これでずいぶん広々と使えるし掃除もしやすく
美しく気持ちのいい部屋になること受け合いだ。

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▲造りつけ家具


これもぜひおすすめしたい方法だが、ベッドの生活をやめてしまうことだ。
私は17年前にベッドを捨ててヒノキやスギの床板にふとんを敷いて寝ている。
動物のようにその季節にあった暖かい場所や涼しい場所を選んで転々と生活してきた。

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それ以前は、特定の部屋の特定の方向にまるで
ベッドにしばりつけられたような生活を
長い間続けていたことになる。
正に自由の身になった気がして大変気に入っている。

ある場所は床から30cmほど床上げして畳を敷いた。
上座の様なところを造り下部を物入れにしてふとんを敷いて寝たり
畳の上に寝転んで本を読んだりとくつろぎの小部屋として便利使いしているが、
3畳に戸や壁がある訳ではなくコーナー風になっているだけだ。
前に机と椅子が置いてあるが近年ほとんど使ってない。

あなたももっと自由人になりませんか?

快適な住まいの条件 その3−関西間は中京間より小さくて済む―

和合の自然素材生活館は、関西間の寸法を使っており、モジュールを98.5cmにしている。
中京間は91.0cmだ。
当初はメーターモジュールとして100.0cmを採用と考えた時もあったが、
伝統工法に慣れた大工は尺貫法がよいとのことで98.5cmにおちついた。

ただ、材料としての材寸はほぼメートルになっており、柱などは4Mだの5Mになっている。
材の端は色変わりしていたり割れが入ってたりしているので両端を切ることになる。
好都合とも言えるし、91cmと違って捨てる端材は極端に少なくなる利点もある。

ただ、この柱の端材を現場から引いてきて薪ストーブの燃料として使っていたので
この面でいうと残念なことになる。

このモジュールで家を建てると3畳分でも個室が成り立つ。(和合のA棟で証明済)

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一人部屋なら4.5畳で充分であったし、2人の部屋でも6畳あれば充分となった。
居間も6畳、食堂も6畳にして分割して使ったり(引戸で間仕切りして)
時には連結して12畳として広々と使うことも可能だ。

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和合本棟の1階には7.5畳の部屋を造ったが、長方形のこの部屋は8〜12人に対応できて、
居心地が良いからと女性の集まりに好評を得ている。

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この様に8畳、10畳ましてやもっと広い居間など必ずしも快適な使いごこちには
ならないと感じている。

住宅相談を受けた場合4人家族でも28坪で楽しく暮らせると主張しているし、
プランも最大37坪までしか提案していない。

広さを誇るより質の良さや住み心地や長寿命にお金を回すことをお勧めしているが、いかがだろうか。

快適な住まいの条件 その2 −広くも狭くも自由自在―

私がおすすめしている住まいは、元町ビレッジを除いて木造軸組工法だ。
前回述べた通り土壁の効能は大切に思っているが、住まいに求められる要素に
使い勝手(フレキシビリティ)もあるので、壁以外の間仕切りを工夫している。

引戸を多用し、開口部をドア式(出入の巾のみを開口する)はやめて、
場所場所に応じて1枚引戸、2枚、4枚と取るようにしている。
3枚にはならないように、大き目の引戸を特注して2枚に収めると都合がよい。
標準サイズ3枚よりはコストも安いはずだ。
4枚入れると大変美しい見映えがする。

そして全てはめる・外すが可能な構造にしておく。
面倒なら引込みに工夫をこらし、外さずに全開口オープンにできる。
これにより、部屋を仕切る・つないで広く使う昔ながらの先人の知恵が手に入る。

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又、引戸は材質を選べる点も考えてみたい。
目線や空調の区画なら、やはり障子がよい。
軽やかで光の調節も品がある。

次に、区画をもう少しはっきり付けたい時は襖の出番だ。
光は通さない点が特色だし、遮音性も多少ある。
なにより襖紙を選べる点が、雰囲気を作ることにつながってよい。

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さらに、最近はほとんど少なくなってきたが、区画を明確に作り遮音性を
高める素材として板戸がある。
これは壁に近い性格を持たせることになるが、外してしまうこともでき、
世帯の変化に順応した間取りの変化を可能にしてくれる。

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3種の中では、価格も安く(障子より安価だ)、軽く、表装の張り替えも楽な
襖あたりが最も使い勝手のよい仕切引戸だと皆さんに言っている。

鯉料理の老舗

秋晴れのある日、以前から一度行ってみたいお店のひとつに友人と出かけた。

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ご覧の通り、これぞ老舗だと誰もが感じるたたずまい。
門をくぐっただけで期待が高まる。

仲居さんが玄関の式台に出て迎えてくれた。
渡り廊下を奥へと進むと中庭があり、中央に池がある。

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なんとこんなにも透き通った池は見たことがない。
相当な深さもあるが、底石まではっきり見えるのには驚いた。
その中を鯉が何尾か泳いでいる。

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部屋に面した廊下前にある手水ばちから、時々ごぼごぼと音がする。
背後の山からしみ出てくる伏流水が導引されているからだという。
なるほど、池の水もおそらく別に設けられているであろう鯉の飼育池も、
この自然の恵によって安価で安全で安心な鯉料理となって、
280年もの間経営できてきたのだと思う。
 
鯉のあらいをわさびで食わせるというのは、当然「川魚は臭い」という
先入観を変えさせるためのものだろう。

肝心な料理の写真がないので、ご想像で勘弁願いたい。

食事環境と味と料金の三要素とも大満足で店を出た。

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近くの神社を参拝し、神馬ににんじんを与えて、この昼の小旅行を終えて帰路についた。

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SURCH

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