自然素材生活 自然素材生活がめざすもの

私たちは、国産木材や土や紙、そして石など自然素材を多用した木造住宅の素晴らしさをもっと広めたいと考えています。理由は簡単です。自然素材住宅こそ日本の気候風土にもっとも適しているからです。
木の香りに包まれた空間に身を置くと、自然とくつろぎ、こころ安らぐことを知っているからです。
少し前の日本人が当たり前に手に入れていたこのくつろぎと安らぎは、現代に暮らす私たちにこそ必要だと思うのです。

自然素材住宅の普及を促進し、その素晴らしさをもっと多くの人々と分かち合いたい。
その結果、少しでも日本の森がよみがえり、職人たちの伝統技能が後世に引き継がれていくことを願っています。
私たちは、食の大切さをもう一度見直すべきだとも考えています。
個室で勝手気ままに食事をとり、なんのコミュニケーションも成り立たないような食事風景は、日本の家庭がなにかとても大切なことを失ってしまったのではないかと思わざるにはいられません。プライバシーよりも家族一人ひとりの気配を感じられる住まい、家族みんなの楽しい語らいの中で、四季折々の本当の味わいを楽しむことができる暮らし。
和合倶楽部はそんな住まい方、暮らし方を提唱・提案していきます。


経済性についての考え方

上質な自然素材を使って家を建てることによって、耐用年数をかなり延ばすことができます。
木造建築の家の耐用年数は25年前後が一般的といわれていますが、25年ですべて取り壊さなければならない住宅と、50年以上は優に住み続けることができ、かつ古材を再利用できる日本古来の自然素材木造軸組み住宅の間では、年間コストに大きな開きが生じます。私たちは、上質で快適な空間を手頃な費用で実現することをおすすめします。


環境資源についての考え方

「森林保護は木を切らず木を使わないことだ」という誤った考え方を多くの人が持っている中で、私たちは「使い続けなければ森は守れない」ということを実践しています。
できるだけ多くの地域産の杉やヒノキを使うことにより、地域の工務店→製材所→山林所有者という流れでお金が循環していきます。木材を使うことが、林業の振興を支援し新たな森林資源の造成を促進させ、環境保全・国土保全につながる活動になると考えます。


地場素材・地場産業を採用するわけ

住まう人と同じ地域に育った木材をできる限り多く使った住まいこそ、その地域の気候風土にもっとも適していることを、先人たちは知っていました。
また、地域の木を使うことが、地域の森を守り、持続可能な環境循環をもたらすことにもなるのです。私たちは、永い年月をかけて培われてきた日本建築の伝統技法の継承に熱心に取り組んできた地域設計事務所や工務店を積極的に活用して、本当に価値ある住宅を提案していきます。


自然素材生活村構想図


日本の住まい

北海道など一部地域を除いて、日本の気候は「高温多湿な夏」と「低温乾燥な冬」に特徴づけられます。私たちが暮らす日本の気候風土は、今も昔もそう変わりません。また、国土のおよそ70%を森林が占めることから、木や土、紙や石などさまざまな自然素材に恵まれてきました。地域の気候風土の下で、地域の自然素材を巧みに利用し、少しでも快適に暮らす工夫から生まれた「日本の住まい」とそこに根付いた「文化」こそ、私たちの家づくりの基本です。

その基本の上に立って、社会や技術の変化を闇雲に否定することなく、採り入れるべきは採り入れ、継承すべきは継承することが、現代の「日本の住まいづくり」だと、私たちは考えます。

土壁や無垢の木など自然素材を多用した自然素材住宅は、何より「くつろぎ」を与えてくれます。理屈ではなく、そこに身を置きさえすれば、そのことが実感されるのです。
また、化学物質をふんだんに含む人口素材を極力排除することによって、「健康的で安心な暮らし」をもたらしてくれます。さらに、自然素材住宅は、将来にわたって「環境負荷」が小さく済むのです。子供たちに「負の遺産」を残すのではなく、「良好な環境と美しい町並みを残していきたいと願っています。


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