■自然素材リフォーム:個人事務所の古いマンションでの事例
■広島お好み焼き「やすおか」:永く続くにはワケがある
■オセロプロジェクト3号棟:豊田市-子育て世代の家づくり
■オセロプロジェクト2号棟:日進の家-リビングからの眺めがすばらしい家
■隠れ家ごはんやさん「菜の花」:愛知県豊田市 自宅兼店舗の家

自然素材リフォーム

個人事務所の古いマンションでの事例

暮らし拝見5回目は、古いマンションの内装を自然素材でリフォームしたお宅でのインタビューです。
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概 要
昭和56年築、鉄筋コンクリート11階建て分譲マンションの1室です。
立地が名古屋のオフィス街というこの部屋の主Sさんは、ここを個人事務所として利用する為新築時に購入し、27年後の2008年に内装のリフォームをしました。

主な内容は201.jpg

・事務室の床をヒノキの無垢フローリングに変更
・ダイニングキッチンの床をコルクタイルに変更
・壁を珪藻土塗に
・間仕切りの一部を取り払い書類保管棚(本棚)に
・バス/トイレ/キッチンは総入れ替え

朝日さんに聞く -このリフォームの特徴-

自然素材の家は素材の質感・温かみを感じます。411.jpg
この感触をコンクリートマンションでも体験できないかという思いがあり、これを8年前に豊田元町ビレッジで実現しました。
Sさん宅ではこの元町での経験が役に立ちました。
間取りに関しては“個室の否定”とでも言いましょうか、“部屋の間仕切り壁を作らない”という思想です。

元町ビレッジの構造はすべて1LDKです。
木製パーテーションで部屋を仕切って、2LDK,3LDKといったバリエーションにしました。

このパーテーションは可動式ですので、将来家族構成が変わった時には仕切りを変えて部屋数を調整できる仕掛けです。412.jpg
Sさん宅では事務所部屋の間仕切り壁を撤去し、天井までの高さの書棚を両面使いにして廊下と部屋の仕切りとしました。

写真:天井までの書棚(事務所側から) 書棚(廊下側から)

木の香り漂う仕事場

取材日はあいにく鼻づまり気味の記者でしたが、玄関ドアを開けた瞬間に溢れ出た木の香りには驚きました。
施工後10年近く経っているにもかかわらず香りはしっかりしています。本物の自然素材ならではのことでしょう。

木の内装に加えて家具も木製ですね。

Sさん:「ほとんどが自作品、お気に入りはこれね」
と言って見せて頂いたのは小ぶりのイス
“子供用”とも見えますが、大人もしっかり座れます。パソコン作業の時用です。

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▲お気に入りのイス410.jpg

Sさんは南山PITでは工具の使い方をメンバーに教えているほどの日曜大工の腕をお持ちです。
仕事机は秋田杉の板を仕入れてきての自作品で、その他パソコンやプリンタの置台もDIYです。

ダイニングキッチンにもおじゃましました。
ダイニングテーブル、TV台、椅子2脚はSさんの作品で、おもしろいのが、シンク台の背面を木材で装飾してある点です。

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奥さま:「シンク台を探しに行ったとき、丁度良いのが見つかりましたが、背面が壁付けの仕様でした。そのままですと表面仕上げがされていないので、DIYで板を貼ってもらいました」
「自然素材の内装なので、家具も木材を使うと統一感がでます」

部屋に漂う木の香りは内装だけでなく、木製の家具からも発せられているようです。

リフォーム後思ったこと(これからリフォームをお考えの方への参考に)

Sさん:「コンセントの数が少なすぎたね」

「ここは事務所だから、パソコンやプリンタなど電気機器が多くてコンセントが沢山必要なんだけど、リフォームの時にうっかりしていて、家庭用のコンセント数のまま施工したため、タコ足配線になってしまった」

「もうひとつは照明のスイッチの位置を増やすべきだった」
「間仕切りを撤去し、動線が変わったので以前からあるスイッチに加えて部屋の反対側にもう一つあると便利だったなと思う」

「最後はトイレの手洗い」
「タンクレストイレに変えて、トイレ室内に“手洗い”をつけなかったため洗面まで歩くことになったこと。
室内に手洗いをつけることも検討したが、配管の都合で取り付けができなかった。」

おわりに

戸建てと違い、配管や構造材に手を加えることが難しいのがマンションのリフォームです。102.jpg
しかし、Sさんはコンクリートマンションならではの問題(結露)、都会という立地の問題(騒音)を今回のリフォームでうまく改善されました。

窓をペアガラスにせず、2重窓にリフォームして騒音と結露を解消しました。
自然素材の吸湿性(珪藻土壁や無塗装木材)による湿度コントロールとお手製の木製家具に囲まれた居心地の良い空間が実現した事例でした。

応接エリア(左のイスはお手製)→

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▲TV台(仕事机と同じ秋田杉で製作)
2016.10

広島お好み焼き「やすおか」

永く続くにはワケがる

今回はいつもと少し趣向を変えた取材となりました。
愛知郡東郷町和合の自然素材生活館のご近所さん「広島焼きの店 やすおか」のご紹介です。
チャキチャキのおかみさんと息子さん(お兄ちゃん)で切り盛りしています。

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おかみさんには自然素材生活館で販売している手工芸品を永年愛用していただいています。
「良いものを永く使う」考え方を持つ方が営むお店のインタビューを通じて、お客さんの健康に配慮した、安心・安全な素材の選択や環境の提供など、自然素材生活の提唱を共感したひとときとなりました。

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お店をはじめたきっかけ

いつごろから始めたのでしょうか?pea.jpg

息子さん:以前母が一人でやってたのが8年間、それからここに移って13年かな 通算22年目

おかみさん:家族が近くに住んでいて、一人でやってた頃は、土日の忙しい時には電話して
「ちょっと手伝って」って

息子さん:時々妹やぼくが手伝っていました

写真:現店舗に移った頃(13年前)

ご出身は広島ですか?

おかみさん:東郷町!

もともとは“大阪焼き”(具を小麦粉に混ぜ込むお好み焼き)をやるつもりで、栄(名古屋市中区)で手伝いをやっていたの

そんな時、広島においしい店”みっちゃん”があることを聞いて、わざわざ出かけて行って食べた味がおいしくて広島焼きにしたの

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作り方を習いに行ったのですか?

おかみさん:大阪焼きをやっていた頃の基礎があるから習いに行ったのは2週間だけ
「あとは自分の思うようにやりなさい」って言われた “やって慣れる”

最初は、“みっちゃん”のとおりやってたら、このあたり方は広島焼きのことを知らなくて、蒸し焼きだの野菜炒めだの言われて、くやしくなって・・

息子も手伝ってくれることになったし、うちだけにしかないモノそんな味を出さないと勝負できないと思ったの

こだわりの材料 豊富なメニュー

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▲ボードには「その日の気分」で一品料理のおしながき

おかみさん:うちは玉子や野菜、材料ひとつひとつにこだわって仕入れてる
少し高くても良いものを選んでね

よそにはない味をだして、それ目当てにお客さんがきてくれるから、レベルを落とせないうちのだけ味を出すのに4年くらいかかった、ソースも含めてね。

ソースはここらへんと広島の味の中間をとった味を決めてから広島の人に「この味どう?」って 聞いたら 「これならいいよ」って

現地の人がOKだしてくれたからこの味に決めた。ちょっと辛め、広島から取り寄せてるmenu.jpg

この味を、“邪道”と言う(広島の)人もいれば、“そんなことない”という人もいてでも、この味にしたから客さんがついてくれたっていうことは事実だし、よそと同じじゃ意味がないと思ってる

メニューはご覧のとおり 広島焼きはもちろん鉄板焼きの一品料理も豊富です

写真:メニューはスタンダードからやすおかオリジナルまでいろいろ

良いものを永く使いたい

厨房には、自然素材生活館で販売していた 銅の鍋やフライパンが見えます。

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▲10年以上愛用中の銅鍋・フライパン

おかみさん:手に持って使っていると良さがわかるね。銅は熱の伝わりがいいから、料理も早くできる
あの鍋も10年以上使っているけど、“飽き”が来ないし

カウンター席だと調理器具はお客さんにも見えるでしょ?鉄板焼きは、ほとんど目の前でやるから、道具も 良いものを使いたいよね

買うときは少し高いかなと思うけど長く使えるから、そう思うと全然高くない!

朝日: この屋久杉もそうだよね 年輪を愛でるっていうのかな

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▲屋久杉のメニューカバー

なんとメニューのカバーは屋久杉

おかみさん:板で売っていたものを見て、すごく気に入っちゃって、お店の人に「メニューにしたい」って言ったら切って穴をあけて送ってくれたの

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カウンターに座って驚いたのは、厨房にドシンと居座る“水屋”
民芸調の仕上げで永年使い込まれた風合い。

おかみさんが古民具店で探し当てたものです。

息子さん:お母さんが昔のモノが好きで、店にもいくつか置いてあるんだけど・・
「これが似あう建物にして」と言って設計してもらいました

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▲おかみさんのコレクション:昔の秤

おかみさん:ステンレスばっかりが見えちゃ良くないよね
この水屋は、湯気は出るは油はつくわ一番悪い場所に置いてある。でも昔のものはすごいね、びくともしない

子どもと一緒でも安心

isu.jpgやすおかにはカウンター席のほか、テーブル席と座敷が各2部屋あります。小さなお子さん連れの方向けに増築しました。

座敷には子供用の座布団やイス(※写真右のい草のイスは“あぐらイス”といい、正座ができない方用のイスです。子供用としても使えます)なども揃えられており、小上がりの奥では、お兄ちゃんのお嫁さんが段ボールで手作りしたおもちゃのキッチンで自由に遊ぶことができます。

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子供に食事をさせたあと、自分がゆっくり食べる時間が取れない親にとってはありがたい環境です。
壁にはこんな張り紙が。こんなお店の気配りで、安心して子供と一緒に食事を楽しめるのです。

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さてお待ちかね、広島焼きのご紹介
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記者は「春耕」(肉、玉、麵、キムチ、マヨネーズ)カメラマンは「デラックス」(肉、玉、麵、イカ、エビ)を注文。

朝日さんはアラカルトメニューから一品料理を選んで「定食」風なランチとなりました。

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▲鉄板料理でランチ「ハンバーグ定食」(お茶碗と比べると大きい!)

薄くのばした生地の上に千切りキャベツがこんもり
蒸し焼きにした後、横で焼いたソバが入ります。やすおかのソバは広島産の生麵で、縮れが少なくやや太めで食べごたえがあります。

お客さんがカウンター一杯になっても、お兄ちゃんは一人でテキパキへらをさばいて取り回します。
鉄板焼きは出来上がりまで時間がかかりますが、あっというまに出てきました。

いただきマース!

キャベツの甘さとソースの辛さのバランスが絶妙ソースは“おたふく”ですが、たくさんある種類の中から少し辛めを選んでおり、“味噌”文化の中部地区で受け入れられ、また、広島出身のお客さんからも評判です。

記者は他店にはないメニューを選ぼうと、広島焼きとしては邪道(か?)なキムチ入りにしました。
麵とキャベツになじんだキムチの酸っぱさが心地良く、ヘルシー感満点な味でした。

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広島焼きに興味がある方お待ちしています

お店からのPRがあれば教えてください

おかみさん:広島焼きに興味がある方、お待ちしていますね
疲れたときに甘いものがほしくなるように、ここに来たら自分の体が欲しているものが食べられるそんなものが材料の中にあるといいと思うね

息子さん: 昨日も学校の先生が仕事帰りの夜遅くに来てくれて、
「疲れてるから(これ食べると)元気になるワ~」
と言ってもらえて、この一言がすごくうれしいです

21年続いたのにはワケがある

今年22年目。平日の今日もたくさんのお客さんが入りました。
リピーターが多いのです。これだけ続く理由はなんだろう?取材を通して記者なりに分析しました。

・こだわりの材料からできあがったここだけの味、他店にないメニューバリエーション、日替わりの一品料理
・チャキチャキのおかみさんの人柄
・お客さんと会話しながら手は休めずテキパキとヘラをさばき、料理を待たせないお兄ちゃん
・子供連れでも安心して食事ができる空間
・民芸調の建屋と古民具好きのおかみさんの趣味で集めたモノに囲まれた、落ち着く雰囲気

また来ようと思うのにはワケがあるのです。

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▲やすおかの営業車は、現在自然素材生活館で活躍中

広島お好み焼きの店やすおか

〒470-0153
愛知県愛知郡東郷町大字和合字新濁池69
TEL 0561-38-8193
http://www.hiroshima-yaki.jp

オセロプロジェクト3号棟

豊田市-子育て世代の家づくり-前編

「暮らし拝見」は“あさひのぼる企画”の自然素材の家で暮らす方々の”建物”や“生活スタイル・暮らし方”をご紹介します。

第3回目は愛知県豊田市にお住まいのMさんです。zentai2.jpg
名鉄豊田市駅から北東へ約4km、田畑が多い自然に囲まれた静かな立地。
入居は2014年10月、オセロプロジェクトの3号棟です。

エアコンなしでひと冬超え、白い和瓦の家での初めての夏を過ごされています。

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<概要>

・朝日のぼる企画(規格)Aプラン
:屋根裏仕様、小下がりがあるリビング、外玄関
・延床面積約29.5坪
・床下換気システム、サーマスラブ採用

Mさん夫妻はこの家を建てる前は豊田元町ビレッジに入居されていました。
4年間の「ビレッジ暮らし」を経てお住まいを建築されたのですが、マイホーム取得の“いきさつ”を伺いました。

もともと「自然素材の家」に関心があって元町ビレッジを選んだのですか?

Mさん「いえ、その当時はほとんど興味がなく、通勤道路の利便性で決めました。」
「結婚後の住居を探している時で、マンションを買おうかとも思っていましたが、将来どうなってゆくか当時はまだ見えてなかったので、とりあえずは賃貸で暮らしてみてその間に考えようかなと」

あさひ「Mさんは入居プランの理想型です。自分の家をどうつくるべきかを考える期間は賃貸住宅に居る間にしておく。」

その間にマイホーム造りの考え方も変わりましたか?

liv.jpgMさん「木造内装の住みごこちはよくわかりました。杉の無垢材の床は裸足で歩くととてもやわらかくて気持ちがいいです。元町ビレッジの木造内装の作り方も参考になりました。」

奥さま「自分の家を持つことは考えていたので土地探しもしましたが、場所がいいなと思った土地は細長い形で“規格型の家”が入らないものでした。

それに家を建てるのは大手の住宅メーカーの展示場を見て造るだと思っていたので、アドバイザー(あさひ)さんとのやりとりをして“こういう建て方があるのか”と思いました。」
「元町ビレッジには子育て中の方が何世帯かいらっしゃって、春のお花見や、夏の流しそうめんとかほかのアパートではなかなかないような“自然素材に興味がある”ことを共通に思う方々とのゆるやかな関わり合いがあり、子育て環境の参考になりました。」

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豊田元町ビレッジでの様子

小下がりの使い勝手とパッシブな温熱環境

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Mさん宅のリビングは小下がりになっており、下がっている部分にはコルクタイルが敷いてあります。
サーマスラブを採用しており、冬は基礎に蓄積した熱を使って家全体を暖めます。

あさひ「このお宅で是非やってほしかったのは、畳とフローリングのコンビネーション。それと小下がりです。
目的は2つ。夏場は基礎の冷たさを感じ、冬は地中のパネルの蓄熱を利用して建物全体を暖め、小下がり部分ではほのかに足裏が暖かい。スリッパなしで、何人きても柔軟に対応できる。」

奥さま「お友達が来た時は今日のこんな感じで座ってもらって椅子なしのところがいいです。
冬は足元があたたかいし、夏は少しひやっとします。」

エアコンが見当たりませんが?

Mさん「つけてないです。つけないままで一度過ごしてみようと思って」
あさひ「この家は窓が大きくて風の通りがいいのです」

今日はAM9時で外気温は33度でしたが、家の中では扇風機1台で過ごせます。

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奥さま「床換気システムはいいですね。スイッチを入れて外出すると帰ってきた時ムッとした熱がないです。ただお隣が空地なので夏場は西日対策が必要ですね。」

あさひ「ここ(小下がり部分)は将来薪ストーブが欲しくなった時に設置場所にも使えます。
冬場はサーマスラブの効果で部屋間の温度差がなく、家全体が暖かいのでエアコンがいらないのです。」

子育て世代の家づくり-自宅でパン教室―

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リビングの一角が畳仕様になっています。
ここは小さなお子さん遊び場にはぴったりですね。

奥さま「広さもちょうどいいし、子供には目の届くところで遊んでほしいです。」
「2階が将来子供部屋になる予定ですが、ここも“個室”ではありません。」
(リビングから吹き抜けのロフト部に作りつけの机があり、勉強机になります)

「籠る場所をつくらない。リビングを通らないと2階へ上がれない動線も気に入っています。」
「自分が子供のころはこっそり部屋に入っていましたが、自分の子供にはそうさせたくない(笑)」
「大きくなったら文句いわれちゃうかな、なんて思っていますが。」

「お友達の間で“個室”を作った方には、“こういう作り方があるんだ”
でも“これでいいかも”と言われましたよ」

パンの先生の免許をお持ちだと伺いましたが?

奥さま「独身の時に取って、将来何かできればいいなと思っていました」
「免許だけ持っていても生かせなかったので、朝日さんに言われて火が付いた感じです」

あさひ「自宅をうまく使ってやりたい時にやって、やめたくなったらやめればいい」

奥さま「パンの材料はなるべく国産100%の小麦粉を使って、酵母も天然の物を使いたいです」
「天然酵母もドライを使えば、計量からこねて発酵焼き上がりまで大体2時間くらいでできます」
「子供を幼稚園へ送って、お迎えまでに1教室の段取りで考えています」

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「週に1、2回くらい、2~4人くらいまでで、気軽に来ていただいて自然素材に囲まれた開放的な空間でパン作りの雰囲気を楽しんでもらえばと」

あさひ「食もそうだし、実は住は妊娠中からの影響もあります。ましてや生まれてから育つ間の自然素材空間の影響は大きなものになるのです」

奥さま「娘が幼稚園に入ったばかりなので、まだちょっと手がかかりますが、日常の中で母の働く姿を見ながら暮らしていくことは娘にとって悪いことではないと思うので、少しずつ実現できるように頑張りたいと思っています」

子育て世代の家づくり

家庭菜園と日曜大工(ウッドデッキ・小屋)

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Mさん宅の裏庭には古井戸があります。もともとあったものですか?

奥さま「ええ、検査をしたらまだ水が出るので、庭の水遣りくらいなら使えるということで」

あさひ「カルキ水じゃないのがいいね。元町ビレッジの間の収穫は農業とPITでの木工だね。」

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奥さま「今年はトマトときゅうりが収穫できました。食べきれないくらい。」

木工はご主人の趣味ですか?

Mさん「いえ、最近になってからです。以前は買ってきた家具を組み立てるくらいはしていましたが」

インタビュー中朝日さんが腰かけていたのはご主人の手作りの椅子が小下がり部分にぴったり収まっています。
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畳コーナーはおもちゃが並べられていますが、木製品の机や棚はお父さんの手作り品がいっぱいです。

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あさひ「彼ほどの腕があれば、大工につくってもらわなければいけないほどのものはないんじゃない?」
「南側のデッキを造るときは助っ人にこないと・・思っているんだけど」

奥さま「引っ越してから“橋”(矢作川)を渡らなくてはいけなくなったので、スタッドレスタイヤが必要です。
今は裏に置いてあるので収納場所が欲しいです。
やはりホームセンターで売っているステンレスの倉庫っぽいのでなくて木製の“小屋”がいいです。」

あさひ「PITでは大型の物は作れないので工具も人員も動員しますよ(笑)」

住んでみてどうでしたか?
こんなはずじゃなかった点はありませんか?

Mさん「ピアノがロフトに上がらなかったのが残念です」kosagariTV.jpg
サイズは測ったのですが、曲り階段でまわすことができなくて断念したそうです。

奥さま「あと、ダイニングと畳コーナーをつなぐ“橋”はあったほうがいいかもしれません。
掃除をするときに頻繁に上がったり下がったりするのが大変なので。」

あさひ「企画段階で先々まで見通すのは難しい。まずはやってみて必要に応じて対応すればいい」

奥さま「こういうのは住んでみないとわからないし、住み手の暮らし方によっても変わってくるものだから、後付で工夫していけばいいと思います。」

Mさん宅を建てるにあたり

話題には出なかったのですが、Mさん宅は建設時に「もち投げ」をやりました。
他の地区から引っ越してきて家を建てる際のもち投げの効能についてあさひのぼるさんはこう語ります。

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Mさん宅建設時には、あえてもち投げをやることを勧めました。
特に子供さんが居る家庭では近隣との親和性を得るのに効果的です。
餅を撒いている側は拾いに来た人の顔を覚えることはなかなか難しいのですが、拾いに来た人は撒いている人の顔を覚えてくれるものです。

道ですれ違った時、あそこの家の人だなとわかるのです。
引っ越してくる家族の構成人員がわかりますし、その中に子供がいれば効果はさらに大きくなります。
この「行事」によってMさん一家は違和感なくこの土地に受け入られることができたのです。

また、このお宅の佇まいは作庭することによって大きく変化するはずです。
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取材の帰り際にアプローチ、駐車スペース、植栽に関するマスタープラン作りを依頼されました。
来春が楽しみです。

完成後、私のブログにてレポートします。  2015.09<完>

オセロプロジェクト2号棟

日進の家-リビングからの眺めがすばらしい家

「暮らし拝見」は“あさひのぼる企画”の自然素材の家で暮らす方々の”建物”や“生活スタイル・暮らし方”をご紹介します。

第2回目は愛知県日進市にお住まいのAさんです。
2014年6月に入居され約半年が経ったところでの訪問となりました。

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<概要>
・朝日のぼる企画(規格)Bプラン・・・1.5階建、2Fリビングの逆転プラン
・延床面積約33坪
・標準6×8モジュールをオプションで6×9に変更、木製デッキ+屋根を延長、砂利床工法、床下換気システム、サーマスラブ、出窓採用

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お仕事で20年以上も米国で生活されており、在米中から朝日さんとのメールやFAXのやりとりでプランを立て、帰国後お住まいを建てられました。
米国製の洋風(カントリー)なインテリアに囲まれた、仕切り壁がない開放的なリビングが特徴です。

傾斜地をうまく生かした立地で、すばらしいのは窓からの景色。
住宅街にもかかわらずリビングからの眺めはまるで森の中の別荘地のようです。
日進市在住の朝日のぼるさんとはご近所さんになります。
気のおけない間柄ならではのなごやかな雰囲気でお話が始まりました。

目を引く外壁色 スカンジナビアレッドを選んだわけ

赤味のある茶色の外壁色。
木に囲まれた中、目立つわけではなく景色になじんでいるのに印象に残ります。
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たぶん日本ではあまり多くはない外壁色だと思いますが?

Aさん「外壁の色はいくつかのサンプルから選んだけど、かなり迷った。

最初はアンティックブルーやグレーや茶色を見ていたんだけど、家を建てている時に気がついた。
自然の板の色が茶色でしょ?

使っている板の色は一枚ずつ違うんだけど、ここらへん(お話を伺っていたダイニングの壁面や天井を指して)の板は赤い色の板が使ってあって、これを見てこの色がなじむと思った。」

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▲ダイニング(赤味のあるスギ材を使用)

Aさん「でも塗ったときに問題が出た。塗っている時は赤すぎた。塗ってる時と乾いた時って色が違う。
ちょっと赤すぎたかなと思っていたけど、奥さんに見てもらったら“この色いいじゃない”とそれで良かったなと思った」

あさひ「奥さんのセンスが良いんです。このパッチワークを見ればすぐわかる」

奥様の趣味はパッチワークキルトと食器コレクション、園芸など多彩です。
ソファのカバーやテーブルクロスなど部屋中に奥様の作品が散りばめられています。
取材日は12月でしたのでテーブルクロスはクリスマス柄でした。
リビング窓際のコンパクトなクリスマスツリーもこの時期ならではの雰囲気を醸し出していました。
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朝日さんとの打ち合わせは家を建てる1年も前から

家を建て始めると途中でああしたい、こうしたいと思うことがでてくると思いますが、企画(規格)型住宅を提唱している朝日さんとぶつかりあうといったことはありませんでしたか?
また遠距離での打ち合わせをどうこなしていけたのでしょうか?

Aさん「家を建てる1年も前から朝日さんとのやりとりがあって、レイアウトを考えてもらってほぼ満足のいく案を考えてもらった」
あさひ「非常に珍しい例になりますが、米国と日本との距離をメールとFAXでのやりとりで縮めました」

Aさん「これみてもらうとわかるんだけど、家具が大きい」
米国暮らし中に買い揃えた家具はすべてアメリカンサイズ。
テーブル、ソファ、食器棚、ベッドどれをとっても日本で手に入る家具より、サイズが一回り以上大きなものばかりです。
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▲食器棚をはじめ持ち帰った家具はすべて大型

Aさん「この家具にあわせて家をつくらなきゃとレイアウトを何回も書き直してもらいました。」

あさひ「私は断捨離といって捨ててしまう派なんだけど、長い米国暮らしの中でそろえたお気に入りの大型家具を持って帰りたいという強い願望をかなえたのは、985モジュールでした。
このサイズが今回生きました。」

Aさん「それとこの家は天井が高い この高さが非常に気に入っている お客さんからも評判がいい」

奥様のコレクションを収める食器棚をはじめ、持って帰ってきた家具はほとんど木目です。
自然素材の家と色目がぴったり合っており、大型にもかかわらず程よく収まっています。

壁がないワンフロアのリビングからのすばらしい眺め

リビングは南北に長い廊下があるような間取りですが、仕切り壁はありません。
食器棚と作り付けの収納棚を背中合わせに配置することで廊下があるように感じます。
また、四方すべてに窓(出窓)があり、採光・眺望が抜群なのです。

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▲ダイニングから北のリビングを望む
右手に棚があり、廊下になっていますが仕切り壁はありません

あさひ「一定所得以上の方が建てる家の平均坪数は40坪を超えると思いますが、この家は約33坪です。壁を作らない開放的なつくりと広いデッキで狭いとは感じません」

Aさん「この廊下がいい。壁がないから向こうまで見通せるし、この家は眺めが非常にいい。夜景もすばらしい。」

「朝日さんから“ここからの夜景はこういう風にみえるはずですよ”というスケッチをFAXしてもらったらね、そのとおりに再現されているのに驚いた」

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▲2階ダイニングからの眺め

こぼれ話:あさひさんはこのスケッチを描くために建設予定のこの地を訪れ、2階のベランダの位置にあった木に登って写真を撮り、描いたそうです

ダイニングテーブルに座ると、南のデッキ越しの一番手前に庭のナラの木、その向こうに東名高速道路さらには愛知池を望むことができます。湖面の向こうには三好の住宅街がみえます。
住宅街にもかかわらず「家・マンション」は見えません。まるで別荘地にでもいるような感覚です。
傾斜地の一番高いところに家が建っているためこのような眺望が手に入るのです。

驚いたことにリビングにはカーテンがありません。
玄関を入ってすぐの階段を上って入るこのリビングは地上からの高さが1階と2階の中間程度になり、道路からの視線が入らないので目隠しが不要なのです。

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▲朝日さんの手書き原案(2階部分) 完成後とほとんど変わっていません

窓は全部出窓にしました

窓から外を眺めながら作業ができる台所は奥様のお気に入りの場所です。
出窓部分に物が置けるのは台所では重宝する機能です。

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▲台所 出窓から景色を眺めながらお料理  出窓部分に物がおけるのは便利

Aさん「窓は全部出窓にしました。部屋に余裕が感じられるので非常に満足。
だけど大工さんは作るのが本当に大変だったと思う。」

あさひ「出窓の効能は広さと、出窓部分をギャラリースペースに使えることです。
(と出窓を指して)ほら、こんな風にうまく使ってらっしゃる。」
「作るのは1か月の苦労 効能は100年です」

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▲2階ダイニングの出窓  窓からはナラの木が見えます

奥様「景色を見ながら台所仕事がしたかったんです。ここからは林越しに坂道が見えて、車が下りてくるのが見えるの。それが良いんです。」

あさひ「オリジナルプランは対面キッチンでした。
奥さんは最初から対面は考えていなかったのです。
木があって、その向こうに道があって、車が見える。
この家の奥行きと上下感がこのようにすばらしい景色を作り出したのです。」

冬でも庭に咲いたお花を摘んでテーブルに飾って楽しむ
こんな暮らしがしたかった。

「春に向けて庭づくりが楽しみです。お茶もできますしね。」 と奥様

奥様「米国では庭が広いおうちを借りていたのですが、借家ではなかなか庭で草花を育てようという気にならなくて。
帰ってきたらお花いっぱいのお庭をつくってみたいなと思ってました。」

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今日のテーブルの上にはお庭で摘んできた色とりどりの小花が飾ってあります。
お庭は建物の北と南の2か所。
北側には夏みかんとレモンの木に実がなっていました。

オリーブや果実を選んだ理由は?

奥様「外国を旅行したときに見たオレンジの街路樹をみていいなと思い植えました。
実がなると豊かな気持ちになります。オリーブは雰囲気がいいので。」
「まだ苗木なので10年後にはりっぱな樹になってると思います」

切らずに残した自然林の中で色のついた果実が住み手の気持ちを表しているようです。

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東南方向に下る傾斜地には自然林がそのまま残っており、今後どんなお庭になるのか楽しみな部分です。
建物南側(2階デッキの下)には道路から直接アプローチできるお庭ができていました。
石の階段を下るとテーブルとイスが置かれており、お天気のいい日にはカフェタイムも楽しめそうです。

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▲南側斜面は春になるとお花畑になる予定

奥様「今年、球根をたくさん植えました。春が楽しみです。」

バラのゲートも置いてありますね?

奥様「つるをうまく伸ばして作りたいなと思っています。」
Aさん「3年くらいかかる(笑)」

あさひ「ご主人が頑張って、あと2年もすると小道ができてその向こうに東屋ができてそこでもお茶ができるようになる(笑)」

外構はまだ手を入れる部分が残っており、あんな風にしたらいいな、こんなのはどうかなとイメージがたくさん湧いてくるお庭の様子でした。

南山ピットでの成果

家の中には端材を使ったご主人の日曜大工作品がたくさんあります。
玄関のベンチ、ゲストルームのテーブル、作り付けの収納スペース内の収納BOX。

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家の中のあらゆるところにご主人の南山PIT(日曜大工工房)での成果物が置いてあります。
どの家具も木の材質・色が建物になじんでおり、ぴったり収まるサイズで造ってあるため後から作ったものとは思えないものばかりです。
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▲ゲストルームのサイドテーブルも手作り

結果的にサプライズ 思った以上のできばえでした

Aさん「この土地を見たときはジャングルでこんな斜面にどう家を建てるのか全く想像できない状態だったところに建った。この自然素材の家は周囲の環境と良くマッチしているところがいい。
庭だって林だったところがあんなに良くなった。」

奥さん「屋根が低い所が良いです。道路から見たときやさしい感じにみえる。落ちつくんです。
それと居心地がいいし、大きな窓からの眺めは気持ちがいいです。」

あさひ「住宅はたくさんあるのだけれども、どうも私には“モノ”にしか見えない“人の住処”とは思えないものがある。」
「建物に情緒が必要です。そしてこのようにその思いを進化させて住んでくださる方がいることは私にとって冥利に尽きるの一言です」

Aさん「建てた後で、なんとかしたいという気持ちがないのが一番かな」

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▲建物東側斜面には、自然林が残っている。今後どう変わっていくのか楽しみなエリア。

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記者がこれまで見てきた「あさひのぼる企画 自然素材の家」は、小上がりの畳部屋など和風なインテリアの建物が多かったため、今回の洋風のお宅での取材はまさに「印象が変わった」の一言に尽きます。
住んでいる人の個性が出た外構・インテリアが、自然素材の家とそれをとりまく環境と非常に良くマッチしたお宅でした。

2015.01

日進の家 お花畑編

昨年末の取材の際に話題に上った「お庭造り」
夏も近づきどんな具合になったかな?と、少し覗かせて頂きました。

敷地北西部の庭は、この季節になると日当たりも良くなり赤・白・黄・むらさきと色鮮やかなお花を見ることができました。

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Aさん宅には建屋から少し離れたところに来客用の駐車場が整備されており、そこまでのアプローチ部分にもしっかり手が入っています。
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東南の傾斜を利用したお庭の階段沿いに置かれた鉢植えは満開でした。
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今回の訪問ではバラを期待したのですが、まだ少し早かったのかつぼみが多くて残念!
そんな中スプレーバラが咲いていましたので写真におさめました。
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ツルを巻かせる“ゲート”がバラ一杯になるにはもう少し年月がかかりそうです。
ゆっくり時間をかけて育てるのも庭造りの楽しみの一つですね。
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2015.06

隠れ家ごはんやさん「菜の花」

愛知県豊田市 自宅兼店舗の家

新コーナ「暮らし拝見」は、“あさひのぼる企画”の自然素材の家で暮らす方々の”建物”や“生活スタイル・暮らし方”をご紹介します。第一回目は愛知県豊田市でレストランを経営されているYさんです。

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場所は名鉄豊田市駅の北北西約3Kmの大清水町、緑が多い住宅地の細い小道を入った白い屋根のお宅です。
車通り沿いに手作りの看板が、奥のアンティックブルーの外壁には黄色い「かくれ家のごはんやさん 菜の花」の看板がかかっています。

取材したのは7月中旬の暑い日でしたが、日よけの緑のカーテンとお店入口の小さな噴水が涼しげな雰囲気をだしていました。

のれんをくぐって小上がりの掘りごたつのリビングに座り、あさひさんとの世間話からYさんとの会話がはじまります。
まずはきっかけから・・

自然素材生活館を知ったのは7年ほど前

Yさん「当時国道153号を使って名古屋に通院していて、
その道沿いに自然素材生活館があったの。
最初はずいぶん大きな家が建ったんだなと思っていたんだけど
後からそれが住宅展示場だと知って、それで一度見たいと思って訪問したのが最初」

「ちょうど以前やっていたお店を移転することを考えていて、近くの住宅展示場を2,3はまわっていたの。自宅と兼用のお店にする見積もりを取ったら、オプションを追加しているうちにけっこうな額になってしまうのでどうしようかと思っていたの。」

「もともと決断は早い方なんだけど、和合の自然素材生活館をみてこんなのが欲しかったと思った。何回か通って1,2か月で決めました。」

あさひ:「モデルルームを見て、自分流の空間をすぐにイメージできたからでしょう。

Yさんのお宅はモデルA棟の屋根裏仕様と2階建仕様の二つの建物を渡り廊下でつなぎました。モデルルームとほぼ同じ造りになっています。

屋根裏仕様モデルは建物の高さを抑えてあるので、価格面では他のメーカーと比べても高額にはなりません。」
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▲見取り図:立面

隠れ家にしたわけ

左の建屋の1階のリビングダイニングが店舗で奥の3畳は個室(隠れ部屋)、屋根裏がYさんの生活場所となっています。
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▲見取り図:平面

右の2階建てには娘さん家族が暮らしています。irori.jpg

Yさん宅とは渡り廊下でつながっており、廊下部分も“いろり部屋”として使っています。

営業形態は、夜は予約制で昼は予約なしでもOK(できればご予約を)大通り沿いに店を出さずにちょっと奥に引っ込んで“知る人ぞ知る“店がまえです。

Yさん「前はパートさんに手伝ってもらって営業していたんだけど、体調をくずして突然お休みしないといけない日もあったりしたから今度は一人でまわせる規模での営業にしたかった」

「お料理を出したら、ちょっと横に座って客さんとおしゃべりもしますね。コミュニケーションも大事」
こじんまりとすることでお客さんとのふれあいも大事にするYさんの人柄もうかがえます。

Yさん「お客さんが来ない日は掃除したり、孫の面倒もみてます 習い事の送り迎えとかね」
予約制でやることでご自分の生活とレストラン営業をうまく両立されているようです。

家は半完成でよかった

店内いっぱいに飾られたYさんの手作り作品。そのどれもがオリジナリティあふれるものばかりです。
自然素材の家は収納エリアの多さが特徴の一つですが、ここでは収納エリアがYさんのギャラリーになっています。

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Yさん 「この空間が見たいと何度も訪れてくださるお客さんもいます。」
このほかにも建材の残りを使って作ったスタンドや建屋完成後に丸く窓をあけた壁もありました。

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Yさん「ここが全面壁だと向うのお部屋に圧迫感があってね。金曜お店閉めた後の土日で穴をあけてもらったの」

「建ててから思ったんだけど、内装は半完成でもよかったかな。あとで自分の好みにすればいいから」

あさひ:「実はそうおっしゃる方がほかにもいて、“南山ピット”という作業場を開設しました。
自分では買えないような大工道具を自然素材生活社が揃えて、メンバーは自由に使えることになっています。

建築時にインフィルは作らないで、内装家具をここで日曜大工して皆さん楽しまれています。
Yさんにもご紹介しますから一度来てみてくださいね」

部屋の仕切りにも工夫があります

Yさん「お客さんが何組かいらっしゃるときはこうやって仕切るんです」
と言って見せてくれたのは 紙のない障子

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「全面に紙を貼ってしまうと息苦しいの。これだと見えるようでみえないでしょ」と障子の紙を剥いでしまい、一部分だけ目隠し用のアレンジがなされていました。
こんな発想はYさんならではでしょう。

最初は息子に反対されました

Yさん「自然素材の家に決めたとき“なんで今更昔の家にもどるのか?”って息子に反対されたの。
大手ハウスメーカーでは、便利な最先端の技術があふれた住宅があるのに」

「でもね いまさらだから造りたいって思ったの」
「そうしたら 自然素材生活館に通っているうちにね 息子も気に入ってくれるようになってねなぜ考えがかわったのかわからない」

息子さんに理由を聞かずとも、その答えの一つはこの場にもあるのではないでしょうか。
築後5年がたっていますが、建物に入ると木の香りとぬくもりにつつまれます。
加えて 静かな環境、おいしいお料理、Yさんとのおしゃべり。
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食事をしたあとゴロンと横になって眠りたくなるような居心地のよさ。
お客さんの中にも「つい長居してしまってゴメンね」と言う方が多いとか。

おひるごはん

最後になりましたが、メニューのご紹介です。
前菜・メイン・ごはんと汁物に食後はコーヒーとお菓子がつきます。

前菜はシャーベット
Yさん「季節によって梅だったりゆずになったりします」
今日はキウイでした。
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メインのおかず
和洋折衷 野菜も肉も魚も全部入っています。鮎の南蛮漬けは頭からいただきました。
肉はトリのトマト煮込み。良く煮込んであるので箸で身がほぐせます。
野菜は茄子、かぼちゃ、ゴーヤ、きゅうりなど旬の素材がもりだくさん。
ゴマ油で韓国風な味付けや出汁で薄く味付けしたもの、酢の物。
どれも食べやすく夏のメニューらしくてさっぱりしたものでした。

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出てきたときは女性客が多いと聞いていたのにこのボリュームで全部食べられるかな?
と思いましたが、なにも残さずペロリとたいらげてしまいました。
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写真のごはんを食べた後ちょっと笑ってしまったのは、器の中からブタさんの顔が出てきたことです。
ブタさん好きのYさんのセンスあふれるかわいい器がお盆に乗ってくるのを見ているのも楽しかったです。

※写真がなくてスミマセン

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食後のコーヒー甘味添え
甘味はチョコレート、おまんじゅう、わらびもちでした。少しずつ色々食べられるのは嬉しいですね。

これで¥1500
街中のお店なら行列ができてもおかしくありません。
友達にも教えたいけど、ナイショにしておきたいようなそんな思いでお店を後にしました。
2014.07.25
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隠れ家「菜の花」豊田市大清水町大清水148-7
TEL0565-46-3087
昼ごはん:11時~15時
夜ごはん:18時~22時(予約制)
定休日 土日(相談応じます)

隠れ家レストラン 後日訪問記

先回の取材が昨年7月でしたので、10か月ぶりとなりました。
内装・メニューともに初夏モードになった「菜の花」さんを再訪問しましたのでご報告します。
前回は“日よけの緑のカーテン”で隠れていた玄関も、今回はバッチリ撮影できました。

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のれんをくぐって左手小上がりの個室の仕切り「紙がない障子」は、今日は涼しげなレースのあしらいです。
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ギャラリースペースとなっている収納エリアには、オーナーYさんのブタさんコレクションが並んでいました。

ぬいぐるみ、木工品、焼き物、粘土細工など素材も大きさもさまざまなブタさん達はどれも愛嬌のあるものばかりです。

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先回の取材の際に、
「ブタさん達をどこで探してくるのですか?」
という話題が出ました。
どうやらお友達から“ブタさん情報”が入ってくるようです。
実物を見に行って“波長が合う子”を選んでくるとのこと。

記者の目には「穏やかで愛嬌がある子」が多いように見えます。Yさんの性格を映し出しているのかもしれません。
今回のメニューです。

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ゴーヤ、オクラ、ピーマン、長芋、新タマネギと旬の夏野菜満載にお肉にお魚というフルコース。
品数は10種類!

ごはんも入れるとかなりのボリュームですが、今回も完食させていただきました。

デザートは芋ようかん、わらびもち、フルーツに珈琲。
芋ようかんの器はブタさんのお風呂です。
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コーヒーカップもお気に入りの品々で、作家さんの作品が多いとの事。
食事はもちろんですが、ギャラリーの内容や器選びにもYさんの個性がでておりいろいろな面で楽しむことができるお店です。

2015.05